Ducati Monster 696 ±0 インプレ

・取り回し

・車体周り

標準シートは、数値(シート高770mm)どおりに足つきは良いのですが、前方がかなりエグれていてタンクカバーの隙間部分が見えるほどです。またそのせいでポジションの移動は困難ですし、スポンジも薄く硬いため非常に疲れます。そこで、696純正パーツのツーリングシート(96766909B)に交換してみたところシート高以外のネガティブな部分は解消されました。（シート高はおそらく20〜30mm程度上がりました。）

ブレーキに関しては特筆するところはなく、まあ普通です。リアブレーキに関しては軽量のネイキッドバイクにしてはロックしづらく、利くほうかもしれません。
但し、私の696のリアブレーキは停止前に使用するとかなりすごい音（トレーラーのそれのように）で鳴きます。一度パッドに鳴き防止の処置をお願いして交換（RK878 MA-X）しましたが、変わりませんでした。

OEMのタイヤ（ブリジストン BATTLAX BT-56）は以前所有のバイクにも装着されていましたが、やはり硬めでグリップ感も市販の高性能タイヤに比べると足りない感じがします。フロントサスペンション（SHOWA）は調整機能がなく設定速度が高いためか通常の速度域では硬めで跳ねやすい傾向があります。
外したビキニカウルの代わりに装着した696純正パーツのシルクスクリーンプレキシガラス(96766809B)の効果なのかヘッドライト周りの作りのせいなのかは分かりませんが、１００ｋｍ／ｈ程度ではまったく風圧を感じません。

リアタイヤにはチェーンガード一体のリアフェンダーが付いていて（プラスのみ？）サスペンション周りが汚れにくいです。

・エンジン周り

始動はチョークを引けば１発で掛かります。（但し、キーを回して液晶画面に車名が流れ始めるまではセルモーターボタンは利かずに待たされます。）アイドリングは、チョークを引かない状態だとけっこう静かで安心しました。住宅街のため、私はそのまま発進し、最初の信号でチョークを戻します。（お勧めしませんが）
１０００ｋｍ位までは６０００回転程度までしか回さないようにしていましたがそれでも普通に走ります。この車重とこのトルクなので、けっこう俊敏なバイクです。（９０００回転を超えるあたりでメーター上のＬＥＤが点滅しますが、まだ点火カットはされません。）
排気センサーがらみらしいのですが、特に４０００回転付近でアクセルをキープするとギクシャクします。他の試乗車にも乗ってみましたがやはりこの傾向はあるようです。唯、通勤ではほとんどが加速と減速の繰り返しのため気にしないことにしました。696をツーリング目的で購入された方は困ると思いますが･･･（６速だと１００ｋｍ／ｈです。）プログラムの改変に期待したいと思います。(AELLA 696内圧コントロールバルブを装着したせいか、最近ではギクシャクしなくなりました。)
ギア（総減速比）に関しては低回転での粘りがないくせにハイギヤードな為、交差点等を２速で通過するのは苦手です。リアのスプロケットを少し大きいものに変更（ノーマルは45T）したいと思っています。(48Tのものに変えた結果なんとか２速で交差点を通過できるようになりました。)

・その他

洗車時にタンクのメッシュの箇所に水が掛かっても大丈夫らしいです。（ショップ談）
洗車時にフロントフェンダーにあるフックからブレーキホースがすぐ外れます。(逆に装着する裏技があるようです)
ライトはそんなに明るいほうではありません。ＨＩＤキットがあるようなので交換するかもしれません。
ハザード機能はありません。（使いませんけど。）
鍵が増えるのが嫌なのでヘルメットホルダーをつけてほしかった。シートに挟むワイヤーは付属してます。
（盗難保険のドゥカティプロテクションからヘルメット用？のロックをもらいました。）
ウインカーのプッシュキャンセルがぎこちなく、真っ直ぐ押すのが難しいです。
リザーブに切り替わってからの距離計は便利です。
ネットはシートの下でフックどうしを引っ掛け、前はシート脇に掛けてます。
鍵のポジションに今時「Ｐ」があり、うっかり回しすぎるとバッテリーが上がるので気をつけないといけません。
エンジンからの熱気は噂どおりすごいです。今年は９月からでしたので来年の夏どうなるか･･･（夏は、左足の腿の裏辺りが停車中激熱です。）